2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Honorable Mention
Category
場のデザイン
受賞番号
24NHA020009
Title
百鬼夜行ー非在的空間との共存の可能性
受賞者
髙橋 侑臣(日本大学理工学部建築学科)
作品の概要
感受性を奪還するための「地域拠点」の提案。都市を歩く中で発見した不気味だなと感じる雰囲気をもつ場所から『妖怪』を採集、分析し、『妖怪』というメディアを通して建築を設計した。そうすることで「何かが潜んでいるような空間」が生まれた。そのような空間は人々が「空間に近づく主体性」を取り戻すことができるのではないだろうか。
審査委員による評価
都市に妖怪由来の「不気味さ」を織り込んでいくことで、都市空間に対する人々の能動的な関わりを喚起することを試みている。妖怪を深く読み解き、建築言語を導き出すプロセスは独創的で、プレゼンボードには都市に生み出された新たな物語性と非日常感が力強く描かれている。均質化が進む都市に対し、独自の審美眼や偏愛対象に対する深い洞察を通して空間を紡ぎ出す手法自体が、設計者・来訪者双方にとって主体的な物語を創出しうることを示している。