2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Honorable Mention
場のデザイン
24NHA020015
持続可能な空気のかたち
大内田 光(多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻)
ヨルダン国立ムタ大学、学生センターの環境設計だ。ステップ・砂漠気候が敷地の本計画では、厳しい自然環境を活かしつつ建物の環境運用効率を高めることが最重要事項であった。シミュレーションを活用し、煙突効果を用いた自然換気システムを最大化した結果、人が活動する空間よりも大きな気積の煙突空間が生まれた。持続可能な空気の形である。
砂漠気候という過酷な環境において、環境運用効率を最大化する建築の提案である。自然環境から導き出された煙突空間は、機能的でありながらも地域に根差す意匠性を含んでいる。地域環境と呼応した美しく機能的なヴァナキュラー建築は、建築家が意図して形成するものではなかったが、現代的なヴァナキュラー建築が作り得るのではないか、という期待を感じる。持続可能な建築が求められる時代の中で、環境的な必然性に基づく形態を緻密に模索する姿勢を評価した。
2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Honorable Mention
場のデザイン
24NHA020015
持続可能な空気のかたち
大内田 光(多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻)
ヨルダン国立ムタ大学、学生センターの環境設計だ。ステップ・砂漠気候が敷地の本計画では、厳しい自然環境を活かしつつ建物の環境運用効率を高めることが最重要事項であった。シミュレーションを活用し、煙突効果を用いた自然換気システムを最大化した結果、人が活動する空間よりも大きな気積の煙突空間が生まれた。持続可能な空気の形である。
砂漠気候という過酷な環境において、環境運用効率を最大化する建築の提案である。自然環境から導き出された煙突空間は、機能的でありながらも地域に根差す意匠性を含んでいる。地域環境と呼応した美しく機能的なヴァナキュラー建築は、建築家が意図して形成するものではなかったが、現代的なヴァナキュラー建築が作り得るのではないか、という期待を感じる。持続可能な建築が求められる時代の中で、環境的な必然性に基づく形態を緻密に模索する姿勢を評価した。