2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Honorable Mention
Category
場のデザイン
受賞番号
24NHA020019
Title
都市を象る~3段階の設計者による立体資本都市の構築~
受賞者
河本 一樹(芝浦工業大学大学院理工学研究科建築学専攻)
作品の概要
都市の建築設計は再開発のビルや商業施設の「建物の設計」と、内部でお金を生む「テナントの設計」という2段階の設計である。 そこで、都市の複雑な更新性を担う「立体地割」‐「ソフトスケルトン」‐「内装」と3段階の設計者に分けることで、建築の個性が加速する立体資本都市を提案する。
審査委員による評価
再開発が進む渋谷で、インフラ、建築、テナントの縦割り設計が生む課題に目を向け、新たな新陳代謝システムを提案している。渋谷の地形ともいえそうな聳え立つ半永久的なインフラと容積率ルールの設計が提案のコアであり、隙間を生みながらインフラに寄生するテナントや、有機的に展開するホテル空間など、シブヤ的都市像を生み出している。スケールを横断する視点で、法規制や耐用年数、資本の流れなど複雑な制約を持つ都市のバリューチェーンに果敢に切り込んだことを評価したい。