2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 優秀賞GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Excellent Award
情報のデザイン
24NHA030002
きのこぐものしたにあったまち−ブロッククラフトで学ぶ広島・長崎歴史探訪ワークショップ−
片山 実咲(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース)
濱田 璃奈(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース)
山口 温大 (東京大学大学院学際情報学府先端表現情報学コース)
村山 美耶子(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース)
森吉 蓉子(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース )
濱津 すみれ (東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース )
「原爆が公園の上に落ちてよかったですね」感想文に書かれた無邪気な一文。一発の原子爆弾によって焦土と化した広島・長崎の爆心地は様々なひとが日常を営むかけがえのない街であった。原爆投下前の「まち」「ひと」「くらし」を歴史資料とサンドボックスゲームを使って再建するワークショップで、「原爆が奪ってしまったもの」を考える。
終戦から80年近くが過ぎた今、どのように子どもたちに平和の大切さを知ってもらうのかは大きな社会課題である。子どもたちが大好きな“マインクラフト”という遊びのツールを使うというアイデアにより、“失われた街”を再現する圧倒的なモチベーションが生まれる。またその作品群は、保存されることで、さらに多くの人たちに訴求することができる。非常に拡張性の高いデザインであることも含め、高く評価したい。