2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2024
Honorable Mention
仕組みのデザイン
24NHA040011
Newspaper Pavilion
前田 駿(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
小田原 紫音(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
土井 究太(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
土居 颯真(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
新聞紙という,建設手法が確立されていない素材を用いたパビリオンの建設の「仕組み」を研究しました.具体的には,AR技術の活用や位置情報を取得し必要な位置で接着剤を自動で出力するデバイスの制作を行っています.また,新聞紙を細かく裁断し,木の棒で作ったスパイクをレイヤー状に積層させる手法をとっています.
「強度を持たない新聞紙という素材を構造にパビリオン空間を建てる」という挑戦的な問いを掲げたプロジェクト。構造形式の模索やデジタルファブリケーション技術の独自開発など、リアルに試行錯誤を重ねている点を評価したい。「都市のヴァナキュラー建築」として、誰もが建設プロセスを実行できる仕組みにこだわり探求する姿勢は、持続可能性のもと「どうつくるのか?」が問われる時代における、デザイナーの職能の変化を投げかけている。