2025年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025
Honorable Mention

Category
物のデザイン
受賞番号
25NHA010005
Title
AMI
受賞者
加納 彰典(武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻工芸工業デザインコース)
作品の概要
日本の伝統的な竹籠に着想を得て、四つ目編みという技法を用い、クッション性と強度を両立させた椅子とバスケットのコレクションをデザインしました。日常使いしやすい椅子とバスケットという形に落とし込み、編むという行為から感じられる温もりと、檜のやさしい手触りが調和する、柔らかな雰囲気のデザインに仕上げています。
審査委員による評価
竹籠などに見られる伝統的な編みの技術を応用し、針葉樹を編んで家具へと昇華させた点が新鮮で魅力的である。素材の特性を活かした柔らかな表情が丁寧な造形によって形づくられ、温かみのある印象を与える。クッション性の検証を重ね、最適な寸法を導き出す過程からも、真摯にモノづくりへ向き合う姿勢が感じられる。思わず触れて座り心地を試したくなる、実感を伴う魅力を備えたデザインである。