2025年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025
Honorable Mention
Category
場のデザイン
受賞番号
25NHA020011
Title
歌舞伎町コンプレックス-旗竿地の雑居ビル建て替えによるネオホームレスのための児童相談所-
受賞者
小泉 満里奈（早稲田大学大学院創造理工学術院建築学専攻）
鈴木 万由（早稲田大学大学院創造理工学術院建築学専攻）
木榑 実季（早稲田大学大学院創造理工学術院建築学専攻）
作品の概要
本提案は、“トー横キッズ”と呼ばれる若者たちのための児童相談所の設計である。半年間にわたり彼らと対話を重ねる中で、現代の都市が彼らを受け入れられていない現状を実感し、再開発で一時的に生まれる「旗竿地」に、仮設的な足場と更新可能な木造による柔軟な居場所を設計。彼ら自身が都市を更新していく媒介者となるような提案である。
審査委員による評価
自ら歌舞伎町で半年間炊き出しに加わり、ネオホームレスの子供達のリサーチをしたというところが素晴らしい。そのリサーチで一人一人の子供達や支援者の声に耳を傾け、彼らが共同体として暮らせる場を提案している。ベネズエラのカラカスにあるトーレデーヴィッドという建設途中の高層建築にできたスラム街を彷彿とさせる。足場と木を使いながら、柔らかに必要な空間を作っていくという作り方が、現代社会に対するアンチテーゼにもなっている。