2025年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025
Honorable Mention

仕組みのデザイン
25NHA040023
AEV Pavilion
小田 成菜(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
立花 一貴(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
佐々木 優菜(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
藤原 遼大(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
村重 宏輔(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
松崎 明日香(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
本作品は周囲の環境データをセンサーで読み取り、パビリオンの形として可視化する。arduinoを用いて日射、空気中の埃量、気圧のデータを取得。日射が強いとパネルが開き、弱いと閉じる。空気中の埃や気圧の変化によって全体の形も変化する。動力は、レーザーカッターで作ったギアを組み合わせ、その力を全体に伝えて形を変える。
建築を「環境そのもの」ではなく、「環境の変化と呼応させる可動物」として捉え、動く行為も含めて環境問題への意識を想起させるという意欲作。本作品はインスタレーションとして建築表現や環境との関係性を探るものとして制作されているとのことだが、気候の微細な変化を視覚的に認知できることで、異常気象などの対処として助けになることもあるかもしれないと感じ、広い展開性を想起させた。今後のさらなる探求・社会実装を期待したい。