2026年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2026
Honorable Mention

Category
物のデザイン
受賞番号
26NHA010014
Title
くるみの活用方法研究
受賞者
李 桑逸(多摩美術大学美術学部生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻)
作品の概要
くるみの加工時に発生する殻を未利用材として捉え、粉砕、熱圧成形によって新たな素材へ転換する研究である。添加剤を使わず、くるみ殻100%で平面と曲面を成形し、その素材特性を活かしたトレーや一輪挿し、タイルなどのプロダクトを提案した。
審査委員による評価
今まで主に焼却処分されていた「くるみの殻」に着目し、添加物を加えない殻100%の素材として開発した点が非常にユニークである。殻の粉砕具合や型を用いた熱圧成形条件など、実際に使うことができるよう丁寧な実験・検証を重ねることで生み出されたプロセスはデザイナーが材料と向き合う姿勢として優れている。また成形時の条件によって独特の光沢や焦げ、グラデーションといった今までにない魅力的な風合いを引き出すことにも充分に成功している。廃材に見事に命を吹き込み、新たな可能性と美しさを提示した優れた提案である。