2026年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2026
Honorable Mention

Category
場のデザイン
受賞番号
26NHA020008
Title
囲わない福祉
受賞者
伴 涼成(立命館大学大学院理工学研究科都市システム専攻建築都市デザインコース)
作品の概要
認知症高齢者や障がいのある人を施設に囲うのではなく、シャッター街化が進む商店街の空き家に福祉機能を分散する提案。既存建物を減築し、商店や街路と福祉を緩やかにつなぐことで、買い物や食事、散歩といった日常の営みそのものが見守りとなる「囲わない福祉」のまちをつくる。
審査委員による評価
本作品は現在の審査委員自身の関心とも非常に重なる提案であった。都市には空洞が生まれ、一方で高齢化に伴って認知症の人が増えている。そして認知症の人たちは、しばしば街から隔離され、街や人との関係を途絶えさせ、より認知症の低下を生む。この提案は、その二つの問題を一つにまとめて解こうとしている点を高く評価した。都市の空地に福祉施設を設け、すでにそこに暮らす住民の目線を借りながら福祉施設を街に開き、周囲との関係をつくっていく。都市の空洞化と福祉の孤立という二つの問題が同時にほどけていく可能性を示した、興味深い習作である。