2026年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2026
Honorable Mention

Category
場のデザイン
受賞番号
26NHA020014
Title
漁港跡のジオビレッジ -大地と集落の狭間を渡る-
受賞者
志村 里桜(早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻)
中西 祥子(早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻)
早川 澪(早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻)
作品の概要
地盤隆起で機能を失った漁港跡に、集落内外の人々が再び集う拠点、地盤との関わりを育む震災継承施設を提案する。一年の被災地での活動と住民との対話から、復興を完成形として捉えず、人と土地の関係を時間をかけて結び直す過程として捉えた。防潮堤を拠り所とした線状建築で、隆起前の陸海境界を基準に段階的に展開する居場所を設計した。
審査委員による評価
防潮堤をつくったことによって、海と住民の暮らす場所との間に距離が生まれてしまった。その距離を埋めるように木造建築を挿入し、人の居場所をつくり、街の求心性を取り戻そうとする計画である。普段は防潮堤の中に人の営みを生み出しながら、災害時にはそこから距離を取ることができる。また、万が一壊れても木造建築なので、周囲に大きな被害を与えにくい。これは全国のさまざまな場所で起こり得る問題でもあり、一つのヒントになる提案である。また、防潮堤の形と建築の形が有機的に関係づけられており、建築としても美しいと思った。