2025年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025
Honorable Mention

物のデザイン
25NHA010008
ひろしまいろは~廃棄される牡蠣殻を再利用したアートベンチ~
齋藤 巧(九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻)
江﨑 桃奈(九州大学工学部建築学科)
櫻木 涼太(九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻)
Amira el Kchaou(九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻)
前田 駿(広島工業大学大学院工学系研究科建設工学専攻)
小田 成菜(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
立花 一貴(広島工業大学環境学部建築デザイン学科)
広島県では古くから牡蠣の養殖産業が盛んであり現在は県内外から多くの観光客が牡蠣⼩屋を訪れている。しかし、その裏では消費された牡蠣の殻が⼤量に廃棄され、産業廃棄物となっている問題がある。そこで廃棄された牡蠣殻のコンクリートの細⾻材としての利⽤と県の木である紅葉の模様という、広島らしさを取り入れたアートベンチを制作した。
廃棄される広島特産の牡蠣殻を再利用し、広島の象徴である紅葉のモチーフを取り入れたベンチとして具現化した点に、地域全体での一貫したコンセプトと社会的意義を感じる。真に解決すべき課題の本質を捉え、具体的なデザインとして提示している点も高く評価できる。今後はこの素材を活かし、より広い用途の公共インフラへ展開することで、継続的な課題解決へと発展していくことを期待したい。